トリノオリンピック、女子フィギュアスケートの素晴らしさはあえて述べるまでもありません。今大会、その他の競技で、予想外の健闘が注目を集めた競技のひとつは、女子カーリングではなかったでしょうか。
代表の小野寺歩、林弓枝選手は、オホーツク沿岸、サロマ湖近くの町、ホタテの産地として有名な常呂(ところ)町出身です。彼女たちが常呂町でつくり上げた、ソルトレークシティーオリンピック代表チーム「シムソンズ」は、映画にもなり現在公開中です。
私にとって常呂町は、学生時代、初めて北海道合宿に行った町です。その後の選手時代、そして指導者になってからも毎年合宿でお世話になっている、古里といっていい町です。彼女たちとの面識はないのですが、いつも宿泊する旅館にシムソンズのポスターが飾ってあるため、廊下を行き来するたびに身近な存在に感じられるようになり、知り合いのような気持ちで応援していました。
シムソンズはソルトレークで惨敗しました。その後、チームは解散、二人が活動拠点を求めて青森に行ったと聞いたときは、寂しい気持ちがしたものでした。
その彼女たちがここまで来ることができたのは、どんなことがあっても、カーリングが好きだから、もっと上手になりたい、もっと強くなりたい、オリンピックという最高の舞台で最高の力を出したい。そんな純粋な気持ちを、どんな時でも心の奥底に持ち続けたからこそと思います。
常呂生まれのカーリング娘たちは、もっともっと広い世界で活躍していってくれることでしょう。 (坂口泰)
沖野選手が4回目のマラソンで、メジャー大会初入賞を果たしました。
過去3回のレースはいずれも、30キロ以降スタミナ切れをおこし、ふらふらになってのゴールでした。これは、エネルギーとなる糖質が消費され、枯渇してくることにより起こります。30キロからがマラソンといわれるのも、この現象と関係しています。症状は、眠くなる、お腹がすいてたまらない、目から星が飛ぶ等、人それぞれですが、もう2度と走りたくないと思うくらい苦しいものです。これを何回も繰り返せば、恐怖心も湧くし、何度やってもだめだと思ってしまうものです。
しかし、沖野選手は、自分を生かせるのはマラソンしかないと、自分自身で課題を設定し、少しずつ克服してきました。その努力が今回の結果につながりました。決して目立ちはしないけれど、コツコツと前向きに努力する人が組織にとってとても大切なのは、なにもスポーツの世界に限ったことではないでしょう。 (坂口泰)